2023/03/03 17:06

アラジンストーブ37式の修理です。



昭和48年、49年と短い期間に作られていたストーブ。

ストーブの基本構造はずっと変わっていませんが、耐震自動消火装置がこの時期の物は非常に壊れやすいです。樹脂の部品が多く、割れていると私では再生できません。私自身この耐震装置が完全に動く個体を見たことがありません。

ただし、耐震装置を外して良いのなら、自己責任ですが初期型のようにシンプルなストーブとして使用可能です。

ずっと長い期間倉庫に眠っていたそうで、芯がストーブに完全に固着しています。荒療治ですが芯を切り裂いて、外していきます。
なんとか外すことができました。
ストーブの中に残っていた何十年も前の灯油を抜いて、灯油ですすぎます。
原則修理だけ承って掃除は承らないのですが、芯交換のタイミングでしか掃除しにくい部分は少し掃除しておきます。
新しい芯に付いている説明書に沿って芯交換をします。各年代によって芯の取り付け方法が違います。ただし新しい芯を買うと説明書が付属するのでそれを見れば特に難しくないかな?
芯交換の後、ストーブに新しい灯油を入れて、芯の上からもスポイトで灯油を染み込ませていきます。
ここで問題発生。
タンクに灯油を満タンに入れても芯が灯油を吸いません。
非常事態です。
タンクが異物で詰まって芯の方に灯油が流れていきません。

シャフトの下あたりに灯油タンクと芯室とをつなぐ穴があるはず。

金属の棒で探りますがなかなか貫通しません。
錆びついてるのかしら。
穴の位置が正確に見えていないので大変です。
突いていると突然芯の方に灯油が流れ出しました。

無事ブルーの炎が復活しました。
美しいブルーです。
かなり大変でしたが無事復活できてよかったです。