2023/02/14 14:41
クラッシックアラジン。
非常に古いアラジンストーブの芯交換をしました。
15型。
現行の芯が使えない機種です。逆に言うとこの最初期型以外は現行の芯が使えます。40年前のストーブでも現行の芯が使えて、それ以上古くても芯がまだ手に入るので芯交換が可能。5年ほどで部品が手に入らなくなる現代の商品の中で珍しい存在です。
蓋を開けて分解していきます。
製造から50年以上経過していると思いますが非常に綺麗な個体です。箱に入ったままずっと納戸に放置されていたそうです。
芯が固着しています。
芯に灯油を染みこませて少しずつ芯をストーブからはがしていきます。ここで無理をして壊してしまうと取り返しがつきません。あとここで芯がうまくはがせたとしても、はたしてうまく動くのかわかりません。
ただ経験上、耐震装置のついていない古いストーブほどシンプルなので壊れにくいということは言えます。
なんとか芯をはずすことに成功しました。
今後芯が手に入らないならこの芯を綺麗にして再利用しますが、替えの芯があるので交換します。
タンクの中をキレイな灯油ですすぎます。
多少ゴミがありました。家で使う場合、多少の不純物ならだいじょぶだと思います。ストーブは芯が灯油を吸い上げて燃えるので、詰まったりすることはなく特に問題ないです。ただ水やガソリンなどは入れないようにお願いします。
新しい芯を取り付け調整。
初期型の芯調整ダイアルはすごくかわいいです。
これをくるくる回すと芯が上がったり下がったりします。ただそれだけの機能です。シンプルですが初期型は想像以上に回す必要があります。たいていストーブのダイアルって1〜2回回転させれば芯が出てくる感じだと思うのですが、これは10回転くらいさせて芯を出し入れします。
点火する際はちょうどこれくらい芯を出します。これ以上でも以下でもうまくいきません。穴が上から3列見えるくらいです。
無事ブルーの炎になりました。
窓が汚いのでこの機会に新品に交換したかったのですが、在庫切れでした。ごめんなさい。
初期型は芯を下げて火を消したつもりが少し火が消えずに残っていることがあります。
一度蓋を開けて、火が消えていることを目視で確認してください。
古いストーブは手がかかりますが、そのぶん使っているうちに愛着がわくと思います。
この型のストーブ、自分用に1台欲しいなー。