2020/02/20 14:17
一つは山梨からもう一つは和歌山からのご依頼。
擦ったマッチの本数が苦労の後を物語っている。
どちらもうまく火がつかない。
まずは急ぎのグリーンの38型から。
制限時間は1日。
このタイプはけっこう古い。30年くらいはたっているかな。樹脂パーツが弱いので慎重に作業をする。
火がうまくつかない原因の多くは芯が出すぎていることが多い。このタイプはある程度までは芯の取り付け位置で調整可能。あとはダイアルで芯の出す量を加減する。
この時期の耐震装置は非常に敏感でストーブを少し動かすだけですぐに作動して火が消える。本体上部の開け閉めで揺れるだけでも作動して苦労した。この作動装置も一回バラして掃除して調整した。
このダイアル部分、3つの部品でできている。
一番本体に近い大きめのギザギザが耐震装置のバネが入っている部分。
真ん中の小さなギザギザが芯の調整に使うクラッチと言われる部分。クラッチを手前に引くと芯の長さを変えられる。
一番手前が通常点火の際に芯を上下させるダイアル。
一番奥のパーツは上から伸びてきているステンレスのバーが隙間に入るようになっている。揺れるとこのバーを右へ弾いて内部の芯に蓋がされる。その隙間がバーが収まる位置に設定できないとダメ。
ここが一番セッティングが難しいが正しい状態を覚えておいて、それと同じようにすればいい。
古い取扱説明書が残っていないので新しい説明書に補足してお渡しする。
青い樹脂の芯クリーナーも紛失されていたので購入していただく。
無事青い炎が復活した。
修理費3000円、芯クリーナー600円(どちらも税別)。
なぜか画像が横になってしまった。
39型。
すごく新しく感じるがすでに18年目のストーブ。
ただ新しいので取扱説明書もあるので整備が楽。
中央の赤い線と番号で芯の繰り出し状態が把握できる。
今回は4がベストだった。
芯が減ってくると5にすれば少し芯が出る。
この黒いダイアルの中に入っているはずのスプリングなくなっていた。そのせいで勝手に数字の位置が変わり芯が出過ぎてしまっていた。
つまみをバラして中に予備のスプリングは無いのでが自作バネを入れて、修理完了。
青い炎が復活した。
こちらも芯クリーナーを紛失されたとのこと。
説明書と芯クリーナーの解説を付ける。
整備費3000円、芯クリーナー600円(どちらも税別)
あとこちらは地方の方なので別途配送量。今回は山梨で2000円ほど。
最新の39型ですとアラジンストーブのホームページから説明書がダウンロードできますよ。