2019/12/18 16:34




右が15型。

左が38型。

今回二台同時にお持ち込みいただきました。

15型は古いものだと製造から60年くらいたっています。

イギリス製。

メルセデスやワーゲンを輸入していた梁瀬(ヤナセ)が代理店をしていました。






アラジンの部品は丸善で扱っていたそうです。

高級品ですね。



本体上部を開けると、現在発売されているブルーフレームヒーターとそう変わりません。


ただ、芯の形状がこの15型だけ違います。

芯を入れるケースが無く、芯についたボタンをひっかけるタイプです。


これが芯を上下するダイアル。

時計回りで芯が出て、反対回しで芯が引っ込む。

単純です。古いせいなのか芯が動き出す前に遊びがありますが、注油したらスムーズに動きました。

ここが壊れていると私では修理ができません。

分解して修理できる人がいるかもしれませんが、かなりの金額になると思います。

もし古いアラジンストーブを発見したり、購入した場合、ダイアルを無理に回さないようにしてください。

無理に回すと壊れます。




新しい芯に交換。


芯をストーブの中に入れ込みます。

少しコツがいります。薄い金属のヘラ状のモノが便利です。ケーキに生クリームを塗るパレットナイフが便利ですけれど、石油ストーブに使うのはもったいないですね。



点火。

蓋をして芯の出す量を調整。


青い炎(ブルーフレーム)が復活しました。


古いストーブはとても丈夫にできています。
大事に使えば壊れる部分がほとんど無いです。
というのはプラスティックの部品が無いのです。
これ以降の新しいストーブは何かしらプラスティックの部品あって、そこが劣化して割れてしまうことが多いのです。


注意事項を書いてお渡しします。


掃除方法も付けておきます。
これは耐震消火装置が無いストーブなのであくまで自己責任で安全な場所でのみ使ってもらうことになります。
15整備代 3000円
芯    2800円
消費税   580円
合計   6380円
修理できないこともあります。
配送で修理依頼を受けますと修理ができない場合でも往復の送料と梱包作業、検査代が発生してしまいますので現在配送での修理はお受けしておりません。
どうしてもという方はご相談くださいませ。