2018/01/25 18:12

アラジンストーブ、ブルーフレームヒーターの修理。

古いアラジンのストーブの修理を頼まれました。大阪から京都まで持って来ていただき、預かり修理。芯が出なくなったとのこと。

38型です。


まずは分解。上半分をガバッと開けて、外せる部品を外して、掃除。内炎板と芯外筒を外してから芯を救出。いずれ新しい芯に交換する予定だけれど、新しい芯に交換してストーブが機能しないと芯が無駄になるので、この芯をキレイに掃除して点火試験をします。

上が芯、左が内炎板、右が芯外筒。

芯外筒が固くて外れないことが多いです。無理に力を入れず、ネジ部分にラスペネやCRCをかけてしばらくおくと外しやすくなります。

灯油タンクの中を灯油でゆすぎました。不純物も少なく、激しくは汚れていません。

カチカチになった古い芯の先をきれいに整えて、ストーブにセット。

芯の裾を丁寧に入れるのがコツです。ダイヤルが回すと芯が上がるのを確認。

芯外筒も取り付けて、ダイヤルを回す。芯が上がってこない。ダイヤルが硬い。無理やり回すと樹脂のダイヤルが割れます。何か引っかかってます。再度分解してよくみると芯を挟んで止めている金属の筒が上がってくる時に、芯外筒に当たってそれ以上上がらない状態でした。今度は芯と芯を止める筒をバラして、芯を上に引き出します。この芯を止める金属は何段階か芯が出せるようになっていてすごくよくできています。現在の機種にはない機能。

これで芯が上まで出るようになりました。

次に耐震消火装置の爪とダイアルのギアとがずれて連動していません。

耐震消火装置を外して、セッティングしなおします。外してキレイに掃除して正しいであろう位置に取り付け。

次にレーバーを下げてセット。


点火。


最初のうちは芯の先がささくれているので火が赤いです。


芯クリーナーで芯の先をカットしていくと、キレイな青い炎になりました。芯クリーナーの存在はすごいです。

ブルーフレームヒーターの名前の通り美しい炎。

苦労しただけにすごく愛着が湧きました。途中で投げ出さなくてよかったです。

今回は工賃3000円、ブルーの芯クリーナーが600円、本当は新しい芯に交換したかったけど、メーカー在庫切れでした。これが2800円。注文してあるので後日のお渡しです。

無事お渡し完了いたしました。

画像はタベルナエスキーナさんから。富田林のスペイン料理店ですが、最近はキッチンカーを使ってイベント会場などでよく見かけます。是非一度足を運んでみてください。美味しいですよ!